新学期も始まり新たに部活に参加する生徒も多いと思いますので成長期の痛みに多い
オスグットについて説明します
小学校高学年から中学生のバスケット、バレーボル、サッカーなどのジャンプ動作の多いスポーツをする男子に多い怪我です
膝蓋骨(膝のさらの骨)の下の膝蓋腱がすねの骨に付着する部位に痛みがでます。
進行するとレントゲン検査ですねの骨に膨らみなどの異常がでます。
14~15歳になって骨端軟骨板(成長線)が閉じるまでは、すねの骨の膝近くの骨端軟骨が膝蓋腱の付着部であるすね骨の下に潜り込んでいます。
骨端軟骨は力学的に弱いため、膝をよく使うスポーツをすると、この部分に負担がかかり、変形や痛みがでます
特に小学生から中学生になってスポーツクラブに入ると練習内容が濃くなります。
大人に近い体を持った中学3年生位の子とまだ成長段階の中学1年生が同じスポーツをするために、
骨端軟骨の弱い部分に障害がでるのだと思われます。
基本的には使いすぎによる障害なので、スポーツを休むか別メニューの練習をします。
骨端軟骨が消失して骨化する15歳頃にはほとんどの方の痛みが無くなり痛みは消えます
実際には消炎鎮痛剤の湿布やクリーム、アイシング、ストレッチなどを行いながら、スポーツを症状に応じてペースダウンしていけば、スポーツをやめる必要はありません
オスグットバンドという装具で膝蓋腱を圧迫して脛骨結節にかかる負担を軽減させる方法もあります。
手術は通常、必要ありませんが、はがれた骨片が動いて痛む場合は、摘出術の対象になることもあります。
自分で出来るケアはアイシングと太もも前のストレッチです。
単に太もも前のストレッチを行うと痛みが増強することがあります
負担の少ないストレッチ方法もございます